
抱っこを「運ぶ手段」から「心と体を育むケア」へ。親子の安心の土台をつくる『Boba Wrap(ボバラップ)』という選択肢
- はじめに:ママたちが抱える「抱っこのお悩み」、どう寄り添っていますか?
- 【ブランドの原点】「Freedom Together(自由に、一緒に)」に込められた人間尊重の思想
- 【おばあちゃんのエピソード】ベタッと密着する抱っこが再現する「第二の子宮」
- 【エビデンス】「点や線」ではなく「面」で支える――驚くほど軽く、完全に空く両手
- 【心のホーム】アタッチメント(愛着形成)と、一生の自立を支える安心の土台
- 【商品ラインナップ】天然素材の真似のできない高機能性が赤ちゃんにはふさわしいというこだわり
- 現場で使える!助産師からママへ、抱っこの「温もり」をそっと手渡す指導トーク
- 場面①:妊娠後期のマタニティクラス(出産前の準備期に)
- 場面②:産後ケア・家庭訪問(ぐずりや寝不足に疲れたママへ)
- 編集後記:お互いが自分らしく、心地よく過ごすために
はじめに:ママたちが抱える「抱っこのお悩み」、どう寄り添っていますか?
日々の産後ケアや家庭訪問、授乳指導の現場で、ママたちから「抱っこしていないとすぐに泣いてしまう」「首すわり前の縦抱きが怖くて、いつも体が緊張してしまう」「抱っこ紐を使っているけれど、肩や腰が痛くてたまらない」といった悩みを相談されることはないでしょうか。
現代の抱っこ紐選びは、「何歳まで使えるか」「バックルで簡単に留められるか」といった、効率や利便性が重視されがちです。しかし、その結果として赤ちゃんの体にフィットせず、ママの肩こりや腱鞘炎を悪化させたり、赤ちゃんがぐずり続けて親子で疲れ果ててしまうケースも少なくありません。
今回じょさんしnavi編集部がフォーカスするのは、世界中で愛されている一枚布のストレッチベビーラップ「Boba Wrap(ボバラップ)」(輸入総代理店:株式会社スマートトレーディング)です。
抱っこを単なる「移動の手段(モノ)」としてではなく、親子の信頼関係やアタッチメントを育む「ケアのツール(コト)」として捉え直すとき、なぜボバラップが助産師の強力な『支援の手札』になるのか。 日本にボバラップを広めてこられたスマートトレーディングの担当者、藤本雅恵さんにお話を伺いながら、その深い開発思想と、助産師自身にも知ってほしい抱っこの本質を紐解きます。
【ブランドの原点】「Freedom Together(自由に、一緒に)」に込められた人間尊重の思想
じょさんしnavi編集部:まず、ボバラップが生まれた背景について教えてください。

スマートトレーディング・藤本さん(以下、藤本さん): 「ボバラップの原点は、創業者のエリザベスとロバート・アントゥノヴィッチというアメリカ・コロラド州に住むご夫妻の、きわめてパーソナルな想いでした。ご夫妻は世界を旅することが大好きで、2人目の赤ちゃんが生まれたあとにも、『家族一緒に自由に旅をしたい。自分たちらしく過ごしたい』と考えたんです。
バックパック2つで家族で旅する中でエリザベスが、移動しながらでもタイミングを逃さずに授乳ができて排泄のケアも手間取らず、親の体も赤ちゃん自身も楽で、両手が開くので上の子の手もつなげて生活が回るような伸縮性のある一枚布の抱っこの道具を自作したのが始まりでした。 当初は赤ちゃんが実によく眠ることから『スリーピーラップ』という名前で広まりましたが、やがてブランドとして『Boba Wrap(ボバラップ)』へと進化していきました。
ブランドのスローガンは『Freedom Together(自由に、一緒に)』です。 これは単に『親が楽に移動できる』という意味ではありません。赤ちゃんも一人の人間として尊重し、親も子もお互いが自分らしく過ごす世界を目指すという、ボバならではの人間尊重の思想が込められています。ボバが大切にしていることは『人本来の力を信じる』ということです。親が本能に気づき、その力を引き出すことをボバはお手伝いしたいのです。」
【おばあちゃんのエピソード】ベタッと密着する抱っこが再現する「第二の子宮」
編集部:ボバラップの初期の広告には「子宮のつぎに最良な場所 ”the best place after the womb ”」という広告コピーが使われていたそうですね。生まれたばかりの赤ちゃんの抱っこについて、藤本さんご自身に忘れられない体験があると伺いました。
藤本さん: 「そうなんです。かつて私が東京の東高円寺の商店街を、赤ちゃんを抱っこして歩いたときのことです。商店街に住むおばあちゃん3人組に、会うたびにいつも呼び止められては、『赤ちゃんはもっと自分の体にベタッとくっつけなきゃダメだよ』と注意されていたんです。おばあちゃんたちが、私の抱っこ紐を調整しようともしてくれました。 当時は、なぜおばあちゃんがそんなに強く言うのか、どうやってベタッとくっつければいいのか、よく分かっていませんでした。
それから数年経ち、私がボバラップに出会って自分の体に巻いた瞬間、『あぁ、あのおばあちゃんたちが何度も言っていたのは、この一体感のことだったんだ!』と衝撃が走り、赤ちゃんが密着している胸から身体全体が温かくなりました。年上の女性が教えてくれようとしていたことが体現できたと、とても嬉しかったです。
ボバラップは、360度どの方向にも均等に伸びる独自の高品質な伸縮生地で作られています。この仕様は発売当初から変えずに守り続けています。生地をピタッと身体に密着させて巻き、テンション(張力)にまかせて赤ちゃんを包み込むことで、胎内と同じ『包まれる感覚』を再現できます。 親の胸元の高い位置で抱くことで『ママやパパの心臓の音、匂い、ぬくもり、声の響き、リズム、ゆらぎ』を感じ続けます。赤ちゃんは五感のすべてを通じて『第二の子宮』にいるような、絶対的な安心感を得るのです。」

【エビデンス】「点や線」ではなく「面」で支える――驚くほど軽く、完全に空く両手
編集部:助産指導の現場では、ママたちの「肩こり」や「腰痛」といった身体的負担の相談も非常に多いです。ボバラップは、大人の体への負担軽減という点でも非常に優れているそうですね。
藤本さん: 「はい。一般的なバックル式の抱っこ紐はどうしても肩や腰のベルトという『点や線』に赤ちゃんの重さと圧が集中しがちです。しかしボバラップは、一枚の布が大人の両肩から背中、腰回りの上半身全体を広く覆います。 そのため、赤ちゃんの重さを『面』で広く分散して支えることができ、長時間の抱っこでも局所的な肩こりや腰痛が驚くほど少なくなります。
また、独自のよく伸びる生地が身体のラインに沿って密着するため、体格差のあるママとパパが交代で使う場合でも、バックルや長さ調整をする手間がありません。サイズ選びに悩むこともないのです。誰が使っても、その人の体型に合わせた完全オーダーメイドのフィット感が得られます。
さらに、布が首すわり前の赤ちゃんの頭頚部もホールドしてくれるため、手を添えて支える必要がなく、両手が完全にフリーになります。洗い物も洗濯干しもストレスなくできます。 『赤ちゃんが落ち着き両手が使えて生活が回る』のは産後の生活の助けになると思います。
生地が背中でクロスしてたすき掛けのようになるので親は自然に胸を開き、顔を上げる姿勢になります。抱っこで親の姿勢も整えるのはストレッチベビーラップが特に成しえることです。」

【心のホーム】アタッチメント(愛着形成)と、一生の自立を支える安心の土台
編集部:子育てにおいて、ボバラップは単なる「移動手段」ではなく、「心のホームをつくる」という考え方を大切にされていると伺いました。とても温かく本質的な視点ですね。
藤本さん: 「これこそが、私たちがボバを通して一番お伝えしたいアタッチメント(愛着形成)の本質です。ボバは、赤ちゃんに触れることと近くにいることの重要性を説いています。親とのつながりが、将来においての社会でのつながりの基礎になると考えています。
赤ちゃんがママやパパとの強固な密着と安心を求めるピークは、生まれてすぐの最初の数ヶ月間、まさに『妊娠第4期(誕生から90日ほどの期間)』です。 この時期に、親のあたたかい胸元でしっかりと抱き留められ、自分の存在を丸ごと受け止めてもらう経験を十分に重ねた赤ちゃんは、心の奥底に確かな『安心のホーム(帰る場所)』を獲得します。
ちょうど、動物園の赤ちゃんザル(市川市動植物園のお猿さんパンチくん)が、緊張したり不安になると、ぬいぐるみのママ(心のホーム)に戻って一度しがみついて心の平穏を取り戻し、そこから再び群れや冒険へと飛び出していくのと同じです。 胸元に『いつでも帰れる心のホーム』があるからこそ、子どもは自己肯定感をしっかりと育み、大きくなってから自分の力で自信を持って外の世界へ冒険(チャレンジ)に出かけていけるようになります。
親も胸に子どもがいた記憶が体に残ることで、子どもの自立を応援し、親自身の人生を歩くことができます。

また、高い位置で親と対面する、しがみつく姿勢の抱っこは赤ちゃんの筋力と体幹を育てます。ボバラップはヨーロッパのベビーウェアリング(抱っこ)の研究に基づいた、膝から下を外に出して自然なM字開脚と背中のしの字のカーブを保持する健やかな抱っこができます。股関節に関しては股関節が形作られる生後6か月までの姿勢が特に重要だと考えられています。この時期に親と対面したM字開脚姿勢の抱っこをすることが生涯にわたる股関節の健康につながります。
ボバラップでやさしく包まれて親に密着する抱っこは、まだ眠ることに慣れていない赤ちゃんを入眠に促していきます。」
【商品ラインナップ】天然素材の真似のできない高機能性が赤ちゃんにはふさわしいというこだわり
編集部:ボバラップには生地のラインナップがありますが、助産師は現場でどのようにママたちへ提案すればよいでしょうか?
藤本さん: 「bobaには天然素材で包むというこだわりがあり、ボバラップはどれもコットンを多く使用しています。広くお勧めできるのはロングセラーのクラシックですが、暑い時期や滑らかな触れ心地がお好みの場合は竹由来の繊維を使ったセレニティがご提案できます。使用期間はセレニティの方が伸びがよいため短くなります。長くお使いいただけるのはクラシックです。
どちらもオーガニックのコットンを使用しているものもあり、オーガニックの方が糸が細やかでサラリとした触れ心地です。クラシックのオーガニックは通年使いやすいです。」
生地タイプ | 組成・特徴 | オーガニックコットン使用の特徴 | どのようなタイミングとママにおすすめ |
クラシック | 綿95% ポリウレタン5% 安定感が高い 洗ってもよれずに扱いやすい | 糸が細やかで毛羽立ちが少なくサラリとした触れ心地 敏感なお肌にも一年を通して使いやすい厚み | 密着感と安定性で赤ちゃんとの一体感があり、最初の1枚におすすめします。長く1歳以降もお使いの方が多くいらっしゃるのがクラシックです。 |
セレニティ (おだやかの意味) | 竹由来のレーヨン68% 綿25% ポリウレタン7% なめらかで夏場にうれしい触れ心地 密着力がおだやかです | 通常のセレニティよりも綿による安定性があります | 夏場はひんやりと感じてほっとすると選ばれる方が多いです。 通気性を求める方にも。 伸びが良いので高めに支えられる時期が比較的短く生後3,4か月以降は他の抱っこ紐との併用されるかたが多いです。 |
2タイプとも対象体重は3.2㎏から16㎏。大人はフリーサイズ。長さ約5m幅51㎝(両端は幅が細くなります。)洗濯機で洗えます。
藤本さん: 「『ストレッチラップタイプは新生児期の短い期間しか使えないのでは?』と敬遠されることもありますが、新生児期にはどなたにも抜群に使える他にはない抱っこ紐です。最初の抱っこ紐としてお使いいただければ赤ちゃんが落ち着き、かわいい表情を見せてくれる幸せな抱っこを体感できてママやパパの自信につながります。ベビーラップで密着感が高い抱っこができていると、赤ちゃんをより愛おしく感じるという研究もあります。(※1)
高めで密着し、背中が穏やかなカーブのある基本の抱っこ姿勢がわかるので、次に使う抱っこ紐の調整なども上手くできることが多く、使用期間が短くなったとしてもその価値は十分にあると自信を持っておすすめできています。
特に、生後3〜4か月頃までの赤ちゃんのぐずりや泣きの悩みの解消に役立ったというお声を数多くいただいています。布の抱っこ紐は、道具に頼りきらずにご自身の力を感じて赤ちゃんをよく見て過ごしていくことができます。
帝王切開のママには、ストレッチ性のあるボバラップはご自身のお好みの密着感で確実に高い位置で抱っこができますのでおすすめできます。
腱鞘炎やママとパパの疲れの予防にもお使いいただきたいと思っています。」
現場で使える!助産師からママへ、抱っこの「温もり」をそっと手渡す指導トーク
真面目で頑張り屋なママほど、「抱っこしすぎると抱き癖がついて、将来わがままに育つのではないか」「赤ちゃんを泣かせてはいけないのに、なぜ泣き止んでくれないんだろう」と、自分を責めてしまいがちです。 そこに専門職である助産師が、「抱きしめることは、自立の土台をつくることなんですよ」と、安心のバトンを渡してあげることに、深い価値があります。
場面①:妊娠後期のマタニティクラス(出産前の準備期に)
「出産後の1〜2ヶ月は、赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、新しい世界に慣れるための大切な『妊娠第4期』の準備期間です。
赤ちゃんは、お腹の外に出てきて急に広くなった世界に、少し不安を感じているかもしれません。そんなとき、このお腹の中にいたときと同じ密着感を再現できるボバラップがあると、赤ちゃんはまるでお母さんの子宮に戻ったかのような、深い安心感の中で眠ることができますよ。
バックルの調整もいらないので、生まれる前からご自身で巻く練習をしておくこともできます。ママだけでなくパパも、同じ1本でぴったりサイズで使えるので、退院直後から始まる新しい暮らしの『頼れるお守り』として、ぜひ手元に用意してみてくださいね。」
場面②:産後ケア・家庭訪問(ぐずりや寝不足に疲れたママへ)
「毎日、寝不足の中で本当によく頑張っていますね。赤ちゃんがぐずって泣き止まないと、『自分のあやし方が悪いのかな』と自分を責めてしまいませんか?
赤ちゃんが理由なく泣く時期があるのは、成長の正常なプロセス(パープルクライング期など)であって、お母さんのせいでは決してないんですよ。
つらいときは、無理にお母さん一人で泣き止ませようとコントロールしようとせず、このボバラップに優しく赤ちゃんを預けてみてください。 赤ちゃんの体重が『面』で上半身全体にふわっと分散されるので、肩や腰を傷めず、両手も完全に空きます。 ぴったり密着して心臓の音を聴きながら、温もりの中でトントンしているうちに、お母さんの心も体も、そして赤ちゃんの緊張も、切れ目なく自然に優しく緩んでいくはずですよ。」
編集後記:お互いが自分らしく、心地よく過ごすために
日々のケアの中で、目の前の小さな命と向き合い、必死に「母親になろう」と張り詰めているママたちの姿をたくさん見てきた助産師の皆さんも多いはずです。 今回、スマートトレーディングの藤本さんにお話を伺い、ボバラップに込められた「Freedom Together(自由に、一緒に)」という温かい思想、そして「抱っこを通して、子どもの一生を支える『心のホーム(帰れる場所)』を育む」というメッセージに、胸が熱くなる想いがしました。
すべてを大人がコントロールしようとしなくていい。 まずは支援者である助産師自身が、この「点ではなく面で支えられる」抱っこの本来の心地よさを正しく体験し、その確かなぬくもりの感覚とともに、ママたちの引き出しへ「親子の絆を深める、優しい解決策」をそっと届けていきましょう。
※1 論文書誌 中谷礼子、髙畑香織、堀内成子 ベビーウェアリングにおけるデバイス別の使用実態とベビーウェアリング時の認識 聖路加看護学会誌26、28-37、2002
動画『オキシトシンあふれる妊娠・出産・育児期の過ごし方のヒント』聖路加国際大学 堀内成子学長によるトークイベント(こどもビームス開催)
▼Boba Wrap(ボバラップ)公式サイトはこちら

抱っこを「運ぶ手段」から「心と体を育むケア」へ。親子の安心の土台をつくる『Boba Wrap(ボバラップ)』という選択肢

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