自分の強みや弱みは何か、どのような助産師になりたいのか、どのようなことを重視して転職するのかを整理し言語化してみましょう。また、これまでの自分のキャリアや経験についても言語化して話せるようにしておきましょう。
病院の理念や診療内容、分娩件数、スタッフ構成、地域連携など 、ホームページや採用ページ、SNSなどを活用し得られる情報は調べて確認しておきましょう。また面接当日には約束時間に遅れないようにするために、面接場所の時間やアクセス方法を調べておきましょう。また当日は交通手段に乱れがないかを確認し、約束時間の5-10分前には到着できるようにしましょう。
よくある質問や過去に受けたことのある質問を想定し、回答を考えておきましょう。 また、一般的な回答例をただ真似するのではなく、自分の言葉で自然に話せるように練習しましょう。
服装は清潔感のある自分の体型や年齢にあったスーツまたはオフィスカジュアルな服装にしましょう。インナーはシンプルなカラーやデザインのものを着用しましょう。
服装にあった華美でない清潔感のあるバッグや靴の着用がオススメです。長い髪はまとめ、メイクや髪型、髪色も華美ではないナチュラルなものにしましょう。
受付やすれ違うスタッフや患者さん、面接担当者へのあいさつも明るく元気よく丁寧に行いましょう。 面接場所が病院やクリニックである場合はマスク着用が必須の場合もありますので、忘れずに準備しておくといいですね。面接場所についたらスマートフォンやタブレット等、音や通知がでるものは電源を切るかマナーモードに設定しておきましょう。
万が一、遅刻や体調不良、事故に遭う等想定外の事態が発生した場合には、すぐに面接担当者にその旨を連絡しましょう。
・筆記用具
・メモ帳
・A4ファイル
・履歴書
・職務経歴書
・看護師免許・助産師免許のコピー
・ハンカチ、ティッシュ
・お茶またはお水
・印鑑
・マスク
・ストッキングの予備
【入室時】
・面接担当者がいる部屋に入るときは、軽くノックをして「失礼します」と言って入室しま しょう。発言とお辞儀は分けて行いましょう。
・面接担当者より先に部屋に案内された場合、面接担当者の入室時には起立をして、担当者 の方を向いて挨拶を行いましょう。
・バッグは指定された場所、または椅子の横か後ろに置きましょう。
・必要書類は、担当者に指示されたタイミングで提出をしましょう。
【面接時】
・相手の目をみて話しましょう。
・できるだけ明るい表情でハキハキと話しましょう。
・相手の話は、うなずきやあいづちを打ちながら聞きましょう。
・相手が話し終わってから質問に答え、相手にかぶせて発言しないようにしましょう。
・相手がくだけた雰囲気や態度で話していても、礼儀ある態度で発言しましょう。
質問①「自己紹介をお願いします」
回答例①:
はじめまして。現在、○○病院で常勤助産師として勤務しています。これまでに約300件の 分娩介助に関わり、妊婦健診や母親学級にも携わってきました。妊産婦さん一人ひとりに 寄り添ったケアを大切にしており、今後もその姿勢を活かしていきたいと考えておりま す。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
回答例②:
○○助産師学校を卒業後、○○病院に勤務し、産科・MFICU・NICUと幅広く経験してきまし た。特に妊娠高血圧症候群や切迫早産の対応を多く経験し、異常の早期発見と冷静な判断 力を培ってきました。今後は、正常分娩を中心とした自然な出産支援に携わりたく、応募 させていただきました。
質問②「なぜ転職しようと思ったのですか?」
回答例①:
今の職場では貴重な経験を積むことができましたが、分娩件数が非常に多く、一人ひとり に十分なケアを行う時間が確保しづらい状況にありました。妊産婦さんにじっくり寄り添 いながら、継続的な支援を行える環境を求めて、転職を考えるようになりました。
回答例②:
結婚・引っ越しに伴い、新しい土地で助産師としての経験を活かしつつ、地域の母子支援 に貢献したいと思い、転職を決意しました。こちらの施設では地域との連携にも力を入れ ていらっしゃると伺い、大変魅力を感じました。
質問③「どんな助産師を目指していますか?」
回答例①:
妊産婦さんがどんな状況でも安心して身をゆだねられるような、信頼される助産師を目指 しています。そのために、技術面だけでなく、言葉がけや表情なども含めたコミュニケー ションを大切にしています。
回答例②:
妊娠・出産・産後の一連の流れを通して、女性の一生に寄り添える助産師になりたいと考 えています。今後は、母親学級や育児支援にも積極的に関わり、地域に根ざした助産ケア を実践したいです。
質問④「今までの経験の中で印象に残っていることは?」
回答例①:
初めて夜勤で分娩を一人で任されたときのことです。緊張もありましたが、妊婦さんと信 頼関係を築く中で無事に介助でき、大きな自信につながりました。あの経験が、私にとっ て助産師としての原点になっています。
回答例②:
切迫早産で長期入院された妊婦さんに、毎日関わる中で「あなたがいたから頑張れた」と 言われた経験があります。一人の女性の妊娠期に深く関われることの尊さを実感し、助産 師という仕事の意味を改めて感じました。
質問⑤「今後チャレンジしたいことは?」
回答例①:
助産師外来や母乳外来など、より主体的に関われるケアにも挑戦したいと考えています。 患者さんと1対1で関われる時間を大切にし、信頼関係を築けるよう努力していきたいで す。
回答例②:
育児不安を抱える母親への継続的な支援に関心があります。今後は、母親学級や産後ケ ア、地域支援などにも積極的に関わっていきたいと考えています。
質問①:「前の職場を辞めた理由は?」
回答例①:
前職では業務量が多く、急な人員不足も重なり、日々のケアに十分な時間を割けないこと にジレンマを感じていました。妊産婦さん一人ひとりと丁寧に向き合える環境で働きたい と考え、今回の転職を決意しました。
回答例②:
これまでの職場にはとても感謝していますが、スキルアップのために新たな環境で学びた いと考えました。とくに○○の分野を深めたいと思い、志望させていただきました。
質問②:「苦手な業務や経験していないことは?」
回答例①:
外来経験はまだ少なく、特に助産師外来などの自立した対応には自信がありません。です が、健診補助や保健指導の機会には積極的に関わってきました。今後は経験を積み、力を つけたいと考えています。
回答例②:
新生児蘇生など、急変時の対応にはまだ不安があるため、引き続き研修やシミュレーショ ンに取り組んでいます。安全に関われるよう、日々努力しています。
質問③:「あなたの短所は?」
回答例①:
慎重すぎる面があり、行動に時間がかかってしまうことがあります。ただ、その分ミスを 防ぐ力や、冷静に判断する姿勢があると考えています。
回答例②:
初めての環境になじむのに時間がかかることがあります。ですが、慣れてからは周囲との 連携を大切にし、チームの一員として積極的に動けるようになります。
答えにくい質問がきたときの対応方法
基本的には、面接で聞かれた質問にしっかりと答えることが大切です。しかし、中には答える必要がない質問もあります。たとえば、自分の適性や能力とは関係しないプライベートな質問や、性的差別につながる質問のことです。厚生労働省が定める「採用選考時に配慮すべき事項」や、男女雇用機会均等法で、企業が行ってはならないとされている質問があります。答えても問題ない問題にはそのまま答えてしまって構いません。一方で、家族のことや宗教、信条に関すること、セクハラや性差別などにつながる質問に対しては、その場では簡単で無難な返答をしておきましょう。
【職場環境や勤務体制を知りたい】
【教育体制・成長機会を知りたい】
【理念・運営方針を知りたい】
【入職までにすることが知りたい】
【NG例(避けたい質問)】
コロナ禍から、オンラインでのカジュアル面談や採用面接を取り入れるところが増えてきています。オンライン面接の場合、移動が不要で気軽に参加できるため遠方へ転居する場合の面接の機会には便利です。またタイミングを合わせて気軽に行えるため、現職中や育児中でも参加しやすいメリットがあります。
注意点と準備チェックリスト
【機材・通信環境】
【服装・背景】
【面談中の工夫】
オンライン面談後のフォロー
面接後はできるだけ早めにお礼メールや連絡を送りましょう。次は直接現場に伺いたいという意欲をアピールすると印象アップに繋がります。
例文:
本日はお忙しい中、オンライン面談の機会をいただきありがとうございました。○○病院様の理念や現場の様子について伺う中で、より一層関心が高まりました。可能であれば、今後見学や対面でのお話も伺えればと考えております。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
助産師の転職面接では、経験やスキルだけでなく、あなたの人柄やケアへの姿勢、将来のビジョンが問われます。事前準備を丁寧に行い、自分の言葉で誠実に伝えることが、面接成功のカギとなります。オンライン面談にも対応できるよう備え、あなたらしい転職を実現してください。
もっと詳しくみたい方は、じょさんしcareerの公式LINEで受け取れるのでぜひLINE登録をしてみてください。もし面接や転職がうまくいかず、また病院を探そうかな、自分のキャリアに迷ってしまった、など悩みや不安があればじょさんしcareerで助産師がキャリア相談に乗ることもできます。まずは気軽にご連絡ください。あなたの転職がうまくいくこと心よりを祈っています。