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2026

助産師の夜勤専従という働き方|メリット・デメリットと向いている人

  • 夜勤
  • 夜勤専従
SUMMARY
この記事でわかること
助産師の働き方は年々多様化しており、その中でも「夜勤専従」というスタイルが注目を集めています。夜勤だけに従事することで、通常勤務にはない収入アップや勤務日数の少なさといったメリットがありますが、生活リズムの乱れや体への負担といった課題も少なくありません。分娩はいつ始まるのか予測がつかないため深夜に分娩が重なって走り回ったり、仮眠を取れないまま朝を迎えることも多々あります。夜勤専従は「効率的に稼げる」けれど、身体的・精神的な強さが求められる働き方だということが分かります。この記事では夜勤専従という働き方のメリット、デメリットについてまとめてみました。

夜勤専従という働き方が増えている背景

  • 医療現場の人員不足
    全国的に助産師不足が続くなか、夜勤を担える人材の確保は病院にとって大きな課題です。そのため「夜勤専従」という雇用形態を導入して、働き方の選択肢を拡大することで人材確保をはかる医療機関が増えています。
  • ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方
    子育てや介護、副業や資格取得など、日中に時間を確保したい助産師にとって夜勤専従はとても合理的な働き方です。夜勤専従という選択肢は病院側にも助産師側にもメリットがあると言えます。

収入確保の手段
夜勤手当の高さから、開業資金や住宅ローン、教育資金などを効率的に準備したい世代の助産師に選ばれやすくなっています。


夜勤専従のメリット

1. 高収入が得やすい

夜勤手当は金額が大きいため、夜勤専従が常勤勤務よりも高収入になるケースがあります。月に8回程度の夜勤で、常勤並み、あるいはそれ以上の収入を得られることもあります。

◯収入シミュレーション

助産師の夜勤手当は病院によって幅がありますが、三交代制であれば1回あたり8,000円程度、二交代制であれば10,000〜15,000円程度が相場です。これに基本給の「時間換算分」が加わります。

  • 中規模病院(夜勤1回=25,000円相当)の場合
    月8回夜勤 → 月収20万円
    月10回夜勤 → 月収25万円
    月12回夜勤 → 月収30万円

  • 大規模病院(夜勤1回=30,000円相当)の場合
    月8回夜勤 → 月収24万円
    月10回夜勤 → 月収30万円
    月12回夜勤 → 月収36万円

常勤の助産師がフル勤務で20日前後働くことを考えると、夜勤専従は「勤務回数が少ないのに収入は同等かそれ以上」になるケースが多いことが分かります。

◯夜勤は月何回まで可能?

法律上、助産師に限った夜勤回数の上限はありません。ただし労働基準法や厚労省の指針があります。

  • 夜勤は月8回程度が望ましい
  • 連続夜勤は2回まで
  • 休息時間は11時間以上空けることが推奨

    現実的には、体力的に無理なく続けられるのは月8〜10回が目安になります。

◯ダブルワークも可能

夜勤専従は「日中に時間がある」ため、ダブルワークを組み合わせやすいのが特徴です。

  • 訪問看護と掛け持ちする場合
    月6回夜勤(収入18万円)+ 週2回訪問看護(8万円)= 月26万円
    → 夜勤の合間に在宅医療や母乳ケアのスキルも磨くことができる
  • 健診センターや非常勤外来と併用
    月8回夜勤(収入24万円)+ 健診非常勤(月5万円)= 月29万円
    → 夜勤収入をベースにしつつ、日勤業務も経験することができる
  • 副業(ライター・講師業)と両立
    月6回夜勤(18万円)+ 執筆や講師業(5〜10万円)
    → 経済的安定を確保しながらキャリアの幅を広げられる


    ◯開業と夜勤専従の両立

    「将来は助産院を持ちたい」「母乳ケアや産後ケアを自宅でやりたい」という人にとっても、夜勤専従は資金と経験を得る手段になり得ます。

  • 資金作りのための夜勤専従
    月8回夜勤で月24万円を安定確保 → その収入で開業準備資金を積み立てます。
  • 夜勤+開業での兼業
    月6回夜勤(18万円)+ 自宅での母乳ケア(5〜10万円)
    → 夜勤収入で生活を支えつつ、少しずつ開業事業を広げることができます。
  • 産後ケア委託事業との組み合わせ
    自宅で産後ケアを週2日行い、その他は夜勤に入る場合、「臨床での即応力」と「地域でのケア」の両方を維持できます。

2. 勤務日数が少なく休みが多い

夜勤は1回あたりに交代制なら16時間前後の長時間勤務です。その分、出勤回数が少なくなり、自由に使える日が増えます。

3. 少人数体制で集中しやすい

夜勤帯はスタッフ数が限られるため、連携がシンプルになり、人間関係の煩雑さも軽減されます。

4. 自分の時間を有効活用できる

勤務回数が少ない分、日中の時間を趣味や勉強、家族との時間に充てやすくなります。

夜勤専従のデメリット

1. 生活リズムの乱れ

昼夜逆転生活により、睡眠の質が下がり慢性的な疲労感を抱えやすくなります。

2. 健康への負担

分娩や急変対応が続けば、休憩や食事が取れないまま朝を迎えることもあります。長期的には免疫力低下や生活習慣病リスクにつながります。

3. キャリアの幅が狭まる

夜勤は分娩や急変対応が中心で、外来健診や母乳指導といった日勤業務の経験が不足する可能性があります。

4. 家族とのすれ違い

生活リズムが合わず、孤独感やストレスを感じる助産師も少なくありません。

夜勤専従の一日(タイムライン)例

  • 16:30 出勤・申し送り
  • 17:00 巡回・分娩対応
  • 21:00 軽食休憩(取れないことも)
  • 0:00 分娩ラッシュで忙殺
  • 3:00 仮眠(理想)
  • 6:00 朝の引き継ぎ準備
  • 9:00 退勤・帰宅

こうした流れの中で、夜勤帯の緊張感や体力的な負担がより具体的に理解できます。

キャリアへの影響と今後の展望

  • 経験の偏りに注意
    夜勤専従では分娩や急変対応のスキルが磨かれる一方で、健診や保健指導の経験は不足しがちです。

  • キャリアチェンジの選択肢
    数年夜勤専従を経験した後、常勤に戻る、あるいはフリーランスや開業助産師を目指すなど、多様な選択肢につながります。
  • 社会的ニーズとの関わり
    少子化社会では産後ケアや地域支援が重要性を増すため、夜勤専従の経験が「緊急対応に強い助産師」として評価される場面もあるでしょう。

夜勤専従が向いている人

  • 短期間で収入を増やしたい人
  • 昼間の時間を自由に使いたい人
  • 体力と健康管理に自信がある人
  • 分娩や急変対応にやりがいを感じる人

助産師の夜勤専従は、高収入・少ない勤務日数・自分時間の確保といったメリットがある一方で、生活リズムの乱れ・健康リスク・キャリアの偏りといった課題も伴います。背景や一日の流れを理解することで、自分に合う働き方かどうかがより明確になります。夜勤専従を選ぶ助産師が増えている背景には、医療現場の人員不足やライフスタイルの多様化があります。育児や介護をしながら働きたい人、副業や資格勉強を両立させたい人にとっては合理的な選択肢です。ただし、収入面だけを見て飛びつくのではなく、健康への影響や将来のキャリアの方向性を考慮したうえで選ぶことが大切です。夜勤専従はあくまで数ある働き方のひとつ。自分のライフステージや体力、目指すキャリアに合うかどうかを見極めることが成功の鍵になります。


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