
「夕食づくりを、ゼロから頑張らなくていい」。産後の食卓を支えるヨシケイのミールキット宅配
産後のお母さんから、「夕方になると、もう何も考えられなくなるんです」と言われたことはありませんか。
授乳や細切れの睡眠が続くなかで、献立を考え、買い物に行き、調理する。産後は、その一つひとつが大きな負担になることがあります。
「食事をちゃんと取りたいけれど、そこまで手が回らない」。そんなママの声を聞いたとき、「無理しないでくださいね」と声をかけるだけでなく、具体的にどんな選択肢を伝えられるでしょうか。
助産師219名へのアンケートでは、ママから受ける食事の相談で最も多かったのは「離乳食の進め方と作り方」、次いで「ママ自身の栄養と体力の回復」でした(※)。そこで今回は、1975年の創業から食材とレシピがセットになったミールキットを家庭に届け続けてきたヨシケイグループの本部、ヨシケイ開発株式会社を訪ね、産後・育児期の食事にどう向き合っているのかを伺いました。
※ 株式会社josanshi「宅配食・ミールキットに関する調査」2026年8月/助産師219名回答
負担は「作ること」だけではない
取材でまず伺いたかったのは、毎日の食事づくりを、ヨシケイがどのように支えているのかということでした。
じょさんしnavi編集部:長くサービスを続けてこられたなかで、御社が大事にしてきたことはなんでしょうか?
ヨシケイ開発:「毎日の食事作りを通して、ご家庭の健康と豊かな食生活を支える、というところを大切にしています。1食のお食事を出すには、献立を考えたり、買い物をしたり、片づけをしたりという一連の家事があって、そこに時間も労力もかかります。必要な食材とレシピをご自宅までお届けすることで、献立を考える時間や買い物の手間を減らしながら、手作りの食事を楽しんでいただく。食材をお届けするだけでなく、毎日の夕食づくりをサポートすることで、ご家庭で過ごす時間にゆとりと笑顔を生み出すことを目指しています」
相談を受ける側として、うなずきながら聞いていました。産後のママは、料理そのものが嫌になっているわけではありません。何を作るか決めて、買いに行く。その手前で、もう一日分の余力を使い切っています。だから「無理しないでくださいね」と声をかけるだけでは、負担はほとんど変わらないのだと思いました。
近年のニーズの変化についても、共働き世帯の増加によって、栄養バランスと手軽さが以前より強く求められているという実感が語られました。一方で「忙しくても家族にはきちんとしたものを食べてもらいたい」「できるだけ手作りをしたい」という声も多い。だからこそ、調理時間だけを短くするのではなく、工程全体を軽くする方向で設計している、ということでした。

毎日届くという設計。冷蔵庫にストックを抱えない
ヨシケイのミールキットは、月曜から金曜まで自社便で毎日届きます。週に一度まとめて届く形ではないため、新鮮食材が使う分だけ手元に届きます。
この「毎日」が、産後の暮らしに。まとめ買いをすると冷蔵庫が埋まり、そこから「何を先に使うか」を考える仕事が発生します。使い切れずに傷ませてしまえば、それ自体が小さな罪悪感になります。毎日届くなら、その判断そのものが要りません。
配達を担うのが自社のスタッフである点も特徴で、スタッフはひとりひとりのお客様に寄り添った対応をしており、「このメニューが美味しかった」などの声もスタッフに集まってきます。それが本部に上がり、改良につながっていくそうです。

「対面での受け取りが不要」という大きなメリット
産後のご家庭にとって、意外と大きいのが受け取りの負担です。
やっと寝かしつけたところでインターホンが鳴る。日中に赤ちゃんと二人きりで過ごしているとき、本当に開けていい相手なのか一瞬迷う。こうした場面は、私たちが訪問でよく聞く話です。
ヨシケイは1985年から「あんしんBOX」と呼ばれる鍵付きの置き配ボックスの貸し出しを導入しており、再配達はありません。保冷剤を3種類ほど使い分け、冷凍品・冷蔵品・常温品を同じ箱に入れても品質が保たれるようにしているそうです。夕方に開けても冷凍品が溶けておらず、レタスのような傷みやすい野菜も鮮度が保たれる。取材では「開けた瞬間、冷蔵庫みたいな状態」という言葉で紹介されました。
40年にわたって運用してきたこの仕組みが、結果として配送効率を支え、価格を抑える要因の一つにもなっているそうです。
手軽さだけじゃない。食材や献立へのこだわり
ミールキットは便利な一方で、食材の安全性や栄養バランスも気になるところです。ヨシケイでは、食材選びや献立づくりにどのような基準を設けているのでしょうか。
―食材の選定においては、どのような基準を設けていらっしゃいますか。
【献立と調味料の工夫】
- 肉と魚のバランスを社内で検討し、同じメニューが続かないよう配慮。
- 鍋のタレや中華調味料など、余りがちな調味料も小袋調味料で同梱。
- 買い足しが不要なため、買い物に出られない時期の大きな助けになる。
【食材の安全基準:Yリスト】
- 独自の食品添加物基準「Yリスト」を設け、40種類の添加物を使用禁止に設定。
- 「添加物が悪いわけではない」としつつも、自社で独自の線引きを行って商品開発・食材選定を実施。
【4人分・約2,000円を保つ理由】
価格帯を維持できている背景には、以下の3点があります。
- 食材の年間契約仕入れ
- 50年かけて築いた「献立作成のノウハウ」「地産地消・本部一括仕入れのバランス」「自社物流によるラストワンマイル」
- 配達ルートの適正化
離乳食の「何を、いつから、どのくらい」に応える
もともとは特定のコースを利用している方向けに、大人の食事からの取り分け離乳食を紹介していました。それを、誰もが無料で見られる形にすることで、ヨシケイを知ってもらうきっかけになってほしいという考えから、サイトとして独立させたそうです。掲載レシピは1000種類以上。食材と月齢を選ぶだけでレシピにたどり着ける検索機能が特徴です。
単品のレシピではなく、「一食分の献立」として提案していることにも、ヨシケイならではの考えがありました。
じょさんしnavi編集部:「離乳食のレシピはネット上にも多くありますが、あえて「献立」として提案されたのはなぜでしょうか。」
ヨシケイ開発 総合企画部:「世の中には『人参の一品』といった単品のレシピはたくさんありますが、主食まで含めた“一食の献立としてのバランス”を提案するサイトはあまりありませんでした。だからこそ、私たちは一つの『献立』として離乳食を提案することに着眼したんです」
じょさんしnavi編集部:
これは、助産師が受ける相談の現場とも重なります。冷蔵庫に納豆や豆腐、卵があれば「何か作れそう」と思えても、実際には「どのくらいの形状にするか」「何と組み合わせるか」といった細かな判断で手が止まることがあります。写真で形状や一食分の組み合わせが確認できることで、そうした迷いを減らすヒントになりそうです。
なお、離乳食の月齢はあくまで目安です。お子さんの様子と進み方に合わせて使うものであること、新しい食材は少量から試す、ということは、サイトを紹介する際にも必ず添えたいところです。
現場で使える!助産師からママへ、食事の負担を軽くする指導トーク
ここからは、実際の場面で使える声かけを3つご紹介します。
場面①:産後1か月健診で「夕飯が作れない」と言われたとき
「夕方は、心身ともに疲労が重なる時間帯です。「調理すること」以上に、「何を準備するか決める段階」で力尽きてしまうママも少なくありません。そんなときは、献立を考えることや買い物の手間を減らせる、食材とレシピがセットで届く宅配サービスを、選択肢のひとつとして伝えることができます。 」
場面②:里帰り前や、パートナーの食事を心配しているとき(妊娠後期)
「里帰りの前に、作り置きを何日分も用意しようとする方は本当に多いですね。でも、その分の体力は今のご自身に残しておいてほしいんです。レシピと食材が届くタイプのサービスなら、料理に慣れていない方でも作れる形になっています。ご主人が自分で作る練習にもなるので、ご家庭でやりやすい方を選んでみませんか」
場面③:離乳食の形状や進め方に迷っているとき
「これで合っているのかな、って不安になりますよね。赤ちゃんの月齢と使いたい食材を選ぶだけで主菜・副菜を組み合わせた1食分の献立を提案してくれるサイトがあるんです。会員登録もいらないので、迷ったときに開いてみるだけでも違うと思いますよ。ただ、月齢はあくまで目安なので、お子さんの食べ方を見ながらで大丈夫です。新しい食材は、少しずつ試していきましょうね」
いずれの声かけも、最初から特定のサービスをおすすめするのではなく、まずはママの困りごとに優しく耳を傾け、共感したうえで「選択肢のひとつ」としてお伝えしていきたいです。
押しつけにならず、最終的に決めるのはママ自身であることを大切にしながら、寄り添う気持ちでお話しできるといいですね。
まとめ:知っていることと、説明できることは違う
ミールキットは、産後の大変さを解消する魔法の道具ではありません。合う家庭も、合わない家庭もあります。費用もかかります。
それでも、献立を考える・買い物に行く・調理するという3つの工程のうち、2つを外から引き受けられると知っているだけで、目の前のママに提案できる選択肢の幅が広がります。「よく分からないので」と言葉を濁すのか、「こういう仕組みのものがありますよ」と一言添えられるのか。その差は、思っているより大きいのだと思います。
助産師の言葉には、ママの選択を左右する力があります。だからこそ、勧めるかどうかを決める前に、まず正しく知っておく。知識をアップデートしたうえで、目の前のご家庭の状況に合わせて選択肢を並べてみせること。それが、私たち助産師にできることではないでしょうか。
編集後記:「頼っていい」と思える選択肢を
取材中、何度も自分の産後を思い出していました。私もフルタイムの助産師として働きながら、昼過ぎには「今日の夕食どうしよう」と考え疲れ果てていた一人です。
印象に残ったのは、食材高騰の中でも企業努力で価格帯を守り続けている姿勢でした。単なる手軽さの提供ではなく、家庭の暮らしを長く支えることをずっと考えてこられたのだと感じます。
私たちが現場でかける一言は、ママにとって「頼っていい」という大切な許可になります。逆に何も言わなければ、「やっぱり自分で作らなきゃ」と思わせてしまうかもしれません。お母さんの心を軽くする支援の引き出しとして、この温かい選択肢を加えてみませんか。
【ヨシケイをもっと知りたい方へ】
献立を考える負担から、買い物、調理までをまとめて軽くするヨシケイのミールキット宅配。離乳食のレシピ検索サイトは、どなたでも無料で利用できます。詳しく知りたい方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。

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