
妊婦健診や母親学級でママのおっぱいを確認し、「扁平乳頭」や「陥没乳頭」と判断した場合、あなたはどう対応していますか?
「産後にニップルシールドを使えばいいか」「とりあえずマッサージをしておいてねと伝えよう」と、現場の忙しさから具体的な解決策を提示できず、心のなかで済ませてしまっていることはないでしょうか。
今回は、助産師へのヒアリングでも「扁平乳頭の方に紹介しやすい」「病院に導入されていて説明しやすい」と声が上がった、カネソンの「プチパッドα」にフォーカス。
「とりあえずニップルシールドをつける」という産後の対処療法ではなく、直接授乳を希望するママに向けて妊娠期からできる授乳準備(乳頭補正)として、現場でどう伝え、どう関わるべきかを取材をもとに整理しました。
「赤ちゃんがうまく吸いつけない」「乳頭の形が気になり、母乳育児を続けられるか心配」 など、授乳開始時に、乳頭の形状や赤ちゃんの吸着でつまずいてしまうママは少なくありません。
「プチパッドα」は、扁平乳頭や陥没乳頭など、産後に直接授乳が難しくなりそうなケースにおいて、妊娠中から乳頭にかぶせて使用する乳頭補正の器具です。

おっぱいの形は個別性が高く、「これをすれば絶対に大丈夫」と言い切れるものではありませんが、助産師が「妊娠期から試せる具体的な方法がある」と選択肢を知っておくことは、ママの大きな安心につながります。
乳頭トラブルに対して、産後にとりあえずニップルシールドなどの「保護器」をつける指導は現場でよく見られます。しかし、プチパッドαは「覆って乳頭を代替する」のではなく、「直接授乳につなげるために乳頭を引き出し、補正する」という全く別の発想で作られています。
カネソンは長年、搾乳器の開発を行ってきました。プチパッドαは、そのノウハウを応用し、赤ちゃんが吸う吸引圧を考慮して設計されています。開発過程では、各地の病産院にて助産師立ち会いのもとで装着検証を行い、安全性と有効性を慎重に評価しました。同時に、患者モニター様にもご協力いただき、使用感について丁寧にアンケートを実施しました。こうした現場の声と専門家の知見を一つひとつ積み重ね、丁寧に調整を繰り返した結果、現在の緻密な設計が完成したのです。
大げさな器具を使わずに、コンパクトで妊婦さん自身が日常的に手軽に使える形でありながら、赤ちゃんが吸う力に近い適切な力で乳頭を引き出せるよう、細部までこだわりが詰まっています。
プチパッドαは「正しく使うこと」と「継続すること」で真価を発揮します。助産師からママへ説明する際は、以下のポイントを丁寧に伝えましょう。
【正しい使い方のポイント】
【継続のコツ】 効果を感じるためには、一日数分、無理のない圧で徐々に感覚を慣らした上で、できるだけ長い時間の装着をお薦めしております。お風呂以外はなるべく装着し、痛くなったら外して保湿ケアをし、落ち着いたらまた再開するというサイクルを伝えましょう。
「産後におっぱいが出始めてから対応すればいいのでは?」と思うかもしれませんが、乳房や乳頭の発育、柔軟化が進む妊娠32週ごろから乳頭マッサージも取り入れつつ、プチパッドαを装着し始めるのが効果的です。実際の事例においても、妊娠32週から使用を継続したことで、38週には乳頭がしっかりと突出してきたケースも確認されています。
妊娠32週頃からの導入をお勧めしている理由は以下にもあります。
①産後は「乳汁分泌」によって外れやすくなるため
産後すぐのタイミングから使い始めることも可能ですが、産後は母乳の分泌が始まるため、せっかくプチパッドαを装着しても滑ってすぐに外れてしまうという物理的な課題が発生します。だからこそ、母乳が本格的に出始める前の「妊娠中」からケアを始めておくことが推奨されています。プチパッドα装着時に母乳がでる方には、カップに母乳が溜められる「ママダブル吸引器α」をおすすめいたします。
②効果を実感するまでに「1ヶ月程度の継続」が必要なため
プチパッドαは、数分や数日つけただけで劇的に形が変わるものではなく、時間をかけてゆっくりと乳頭を引き出し、皮膚を伸ばしていくアイテムです。カネソンでも「できれば最初の1ヶ月程度は長い時間(お風呂以外)継続してつけてほしい」と推奨しています。産後の慌ただしい時期に1ヶ月つけ続けるよりも、妊娠中からじっくり時間をかけて直接授乳の準備をしておくことが効果的です。
③乳頭刺激による「子宮収縮(陣痛)」のリスクを避けるため(安全上の理由)
これが助産師として最も押さえておきたいポイントです。乳頭への刺激は子宮収縮(陣痛)を促す可能性があるため、妊娠前期の使用は控えるようカネソンの公式情報でも注意喚起されています。切迫早産などのリスクを避け、安全にケアを行うために、「必ず安定期に入ってから(妊娠32週頃から)」、そして「医師や助産師の指導のもとで」使用することが大前提となります。
現場で使える声かけのヒント
このように、助産師から具体的な目的やメリット、そして安全への配慮とともに提案されることで、ママは安心感を持って前向きにケアを続けることができます。
自分が最初に働いた病院で「扁平乳頭ならとりあえず保護器をつける」という対応が当たり前だった場合、それが自分の中の「正解(病院ルール)」になってしまいがちです。
もちろん、母乳育児をすべてのママに押し付ける必要はありません。ミルクという素晴らしい選択肢もあります。しかし、「本当は直接授乳をしたいと思っているママ」が、扁平や陥没を理由に諦めてしまうことは、私たち助産師としても防ぎたいはずです。
助産師の「このおっぱいは難しいかもね」という何気ない一言は、ママを深く傷つけ、諦めさせてしまうことがあります。逆に、「こういう選択肢があるよ」という一言は、ママにとっての大きな希望になります。

妊娠期からママのおっぱいをしっかりアセスメントし、直接授乳を希望するママを支える具体的な選択肢の一つとして、ぜひ「プチパッドα」をあなたの引き出しに加えておいてください!