志望動機を書く際に大切なことは、「志望先が求める助産師像を理解しておくこと」と「自分が助産師としてやりたいこと」を明確にしておくことです。
あなたが助産師としてやりたいことと、志望先が求める人物像が一致すれば「即戦力」「長く働いてくれる人材」として高く評価されやすくなります。
逆にやりたいこと、貢献できることが不明瞭で志望先の求める人物像に一致しなければあなたがどんなに優秀な助産師だったとしても評価は低くなってしまうかもしれません。
あなたの転職理由が「分娩介助の経験を積みたい」だった場合、年間の分娩件数が多い職場を選びますよね?
しかし分娩件数が多く多忙な職場では「分娩介助の経験がある即戦力が欲しい」「人材不足で人材育成にかける時間がない」と感じて求人を出しているかもしれません。
「せっかく分娩件数の多い職場に来たのに指導してもらえない」
「即戦力を求めていたのに」
こうしたミスマッチから転職したことを後悔する助産師も少なからずいると思います。
志望先を選択する際にはホームページや求人票を確認して、自分のやりたいことができる職場であるかをしっかり検討しましょう。
志望動機をいきなり書くのは難しいですよね。5つのポイントを整理して志望動機を明確に「あなたらしく」していきましょう。オリジナリティのある文章にするには自己分析に時間をかける必要があります。自分がまだ知らない「強み」に気付くことでより魅力的な文章になっていきます。
あなたが得意または好きだと感じる業務内容はなんですか?分娩や母乳ケアなど技術面だけでなく、コミュニケーション能力なども立派なスキルの1つです。持っているスキルが助産師として志望先で働く上でどんなことに役立つのか考えてみましょう。自分がこれから身につけていきたいと感じているスキルは何か、そのスキルを身につけるにはどんな場所で働くべきかも志望先を選択する際に役立ちます。
体力があり長時間勤務や夜勤にも対応できる、冷静な判断ができる、人のお世話をすることが好き、臨機応変な対応ができる、自身の経験(流産・早産・多胎妊娠など妊娠出産育児の経験値)など助産師の仕事に生かせると思う特徴や経験を振り返ってみましょう。
助産師なら分娩も母乳ケアも夜勤や長時間勤務もやって当たり前とは思わず、自分の苦手な部分も考えてみましょう。分娩より保健指導が得意だなと感じるのであれば新生児訪問など地域で活躍するのも1つの選択肢です。また理想のワークライフバランスを叶えるために日勤のみやパートでの勤務をするのも良いでしょう。「自分が理想としている働き方」を明確にしておきましょう。
なぜ助産師になりたかったのか覚えていますか?数ある職業の中から助産師になることを選んだのには理由があるはずです。助産師という職業を知ったのはいつだったか、なぜ助産師に憧れを抱いたのかを振り返ってみてください。なぜ助産師になりたかったのかを振り返ることで「どんな助産師になってどんなケアがしたかったのか」が見えてくるかもしれません。
助産師になってみて、助産師として働いてみて、自分がこれからどんな助産師になりたいのか、どんなことを成し遂げてみたいのかを考えてみましょう。ハイリスク妊産婦が多い病院で働き続けていきたいのか、地域に出て妊娠中から産後の育児の支援まで長く妊産婦に関われる働き方がしたいのかなど自分の最終目標を達成するためには今、どんな場所でどんな経験を積むことが必要なのかが見えてきます。
実際には通勤のしやすさや給与の面で選択することもあると思いますが、志望先の病院の方針と自分のやりたいことの一致している部分を探して「どうしてその病院を選んだのか」整理してみましょう。あなたが面接官で誰か1人を選ぶとしたら志望動機が明確な病院の方針とあった人を採用したいと思いませんか?
5つのポイントを考えて整理していくことで「あなたらしい」志望動機が少しずつ見えてきたのではないでしょうか?
では実際に志望動機を書いてみましょう。
志望動機であなたの持っている強みと「即戦力として活躍できる」ことを志望先にアピールしましょう。
いくつかの志望動機の書き方と例文を紹介しますのでぜひ参考にしてください。
【例文】①
これまで総合病院でハイリスク妊婦の管理に携わり、妊娠高血圧症候群や多胎妊娠、糖尿病合併妊娠など多様なケースを経験してきました。医師との連携や的確な観察、助産師としての判断力を磨いてきたことで母児の安全を第一に行動できる力が培われてきました。貴院でもリスクの高い妊婦さんに寄り添いながら安心して出産を迎えられる支援がしたいと考えています。
【例文】②
年間1000件以上の分娩を扱う施設で勤務し、自然分娩だけでなく吸引分娩、帝王切開の術前・術後管理まで幅広く経験しました。冷静に対応できる判断力と複数分娩への対応力には自信があります。分娩介助だけでなく妊産褥婦の全体的なケアを含め即戦力としてチームに貢献できると考えております。
【例文】③
NICUでの勤務経験を通して早産児や低出生体重児、先天性疾患を持つ新生児など様々な状況下の赤ちゃんと向き合ってきました、呼吸状態や哺乳、わずかな皮膚色の変化など異常に早期に気付ける観察力が強みです。新生児のケアに力を入れている貴院でそのスキルを活かし、安全な周産期管理に貢献したいと考えております。
【例文】④
母乳育児支援に特化した資格を取得し、産後の乳房トラブルや哺乳困難への対応、乳房マッサージの技術を磨いてきました。産後ケアや母乳外来でも安心して任せていただける自信があります。貴院の母乳育児推進の取り組みに共感し、共に質の高いケアを提供したいと思い貴院を志望いたしました。
【例文】⑤
「その人らしいお産を尊重する」という貴院の方針に深く共感しました。私自身も出産を”管理”ではなく”支える”という視点で学び続けたいと考えています。経験はまだ浅いですが、妊婦さん一人ひとりの思いや背景に耳を傾け、信頼関係を築く姿勢を大切にしています。貴院で先輩方から多くを学び、地域に根差した助産ケアを実践できる助産師を目指したいと思い志望いたしました。
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これで助産師の志望動機の書き方はバッチリ!もし転職の悩みがあるなら、面接に失敗したな…と感じているならじょさんしcareerにぜひ相談してくださいね。あなたにあった転職先が見つかるまでしっかりサポートします。
引用・参考文献:
https://doda.jp/guide/rireki/douki/