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【2024年最新版】助産師になるには?大学・専門学校など最短ルートから難易度まで徹底解説

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  • 助産師への道のり
  • 助産師国家試験
SUMMARY
この記事でわかること
助産師になるためのルートは非常に様々です。この記事では、助産師を目指す皆さんが自分に合ったルートを選択できるように情報提供を行うことを目的としています。

 「自分の兄弟、姉妹の出産に実際に立ち会った」「お母さんから出産の時のエピソードを聞いた」など、皆さんが助産師という職業を知り、興味を持ったり、実際に目指そうと思ったきっかけは実に様々でしょう。しかし、その中で助産師になるためのルートを具体的に知っている方はごく少数であると思われます。今回の記事では、実際に助産師になるためのルートやそれぞれのメリットデメリット、学費の違いについて取り上げていきます。

 助産師国家試験の受験資格を得るためには、看護師国家試験の受験資格を取得してから1年以上必要な学科を修める必要があります。助産師を養成する機関としては、大学院の2年コース、1年間で学ぶ専攻科や大学別科、専修学校などがあります。また、10人以下と少人数ではありますが、大学4年間の中で助産コースを選択して助産師の資格を取得することも可能です。

  それぞれの養成機関ごとのメリットとデメリットをまとめました。
大学院、専攻科、4年制大学、そして看護師として働いてから進学するケースについて順にご紹介していきます。

大学院

メリット

専門知識の獲得
大学院では、助産に関する深い専門知識や最新の研究成果を学ぶことができます。これにより、より質の高いケアを提供できるようになります。

実践的なスキルの向上
大学院プログラムは実習の機会を提供し、臨床経験を積むことで、現場での実践的なスキルが向上します。

キャリアの向上
大学院修了後は、より高い資格を得ることができ、助産師としてのキャリアが広がります。リーダーシップや教育研修、研究職など、様々なキャリアパスが開けます。

研究への関与
大学院では、助産に関連する研究プロジェクトに参加する機会があり、自身の知識を深めるだけでなく、助産分野の発展にも寄与することができます。

教育的な役割
大学院での学びを通じて、将来的に助産師を育成する教育者としての道を歩むことも可能です。

デメリット

助産師資格を取得するまでに時間がかかる
大学院以外の養成機関が1年課程であるのに対して、大学院の修士課程の修業年限は2年間となります。そのため、少しでも早く助産師資格を取得して経験を積みたい方には不向きであるといえるでしょう。

経済的負担
大学院の学費や生活費は高額になる傾向です。奨学金や助成金を利用することもできますが、それらを活用しても経済的な負担が大きい場合があります。


専攻科

メリット

専門知識の習得
助産に特化したカリキュラムを通じて、妊娠、出産、産後ケアに関する深い知識を得ることができます。

実践的なスキル
実習やフィールドワークを通じて、実際の現場での経験を積むことができます。これにより、実践的にはなスキルが向上し、自信を持って仕事に臨むことができるようになります。

デメリット

過密スケジュールでの学習になる
専攻科では専門的な知識や技術を深く学ぶことになります。4年制大学で助産を学ぶことと比較すれば、時間的なゆとりはありますが、その分実習も多くなるなど過密スケジュールになることがあります。

倍率が高い
助産師国家試験の合格率は95〜98%と非常に高いため、専攻科に入学できれば助産師になれる可能性は高いでしょう。しかしながら、一般的に専攻科の定員は20〜30人と少ないため、推薦入試、一般入試ともに倍率が高い傾向にあります。そのため、専攻科に入学するまでが非常に狭き門であるといえます。


4年制大学

メリット

包括的な教育
助産に関する専門的な知識だけでなく、看護学や解剖学、生理学など関連する医学の基礎知識も学ぶことができます。これにより、より広範な視野を持った助産師としてのスキルが身につきます。

学位の取得
大学卒業に伴い学士号を取得できるため、将来的に大学院進学や専門職としてのキャリアアップに有利となります。

最短で助産師資格を取得できる
4年間のカリキュラムで看護師と助産師の2つの国家試験受験資格を取得することができます。

 

デメリット

短時間で助産を学ぶことになる
 看護師国家試験の受験資格取得に必要な学習内容や実習と並行して助産を学ぶため、他の養成機関と比較しても助産学習に費やせる時間が短くなります。

看護師と助産師の国家試験を同時に受ける
  看護師と助産師の国家試験を同時期に受ける必要があります。さらにどちらの国家試験にも必ず合格しなければ助産師として働くことができないことから、どちらか一つに合格しただけでは意味がありません。そのため、国家試験対策が非常に大変で合格へのプレッシャーを感じることもあります。

実践経験の不足
大学では理論的な学びが中心となるため、カリキュラムの内容によっては実際の臨床経験が不足することがあります。実習の機会はあるものの、大学院や専攻科などに比べて実習時間が少ないため、現場での経験を豊富に持つことが求められる場面では不利になることがあります。

 これらの他に、一度看護師として働いてから助産師を目指す方法もあります。
病院によっては奨学金制度や資格支援制度、進学休職制度など、独自の支援体制を整えているところもあるため、就職活動の際に参考にすると良いでしょう。
しかし、日勤や夜勤の交替勤務を行いながら、助産学校の受験勉強を行うことは容易ではありません。いずれ助産師になることを夢見て就職をしても、現実を知って諦めてしまうケースも少なくありません。一度働いてから助産学校へ進学することを検討している方は、相当な覚悟が必要でしょう


助産学校の学費の比較

 助産学校の学費は、地域や学校によっても異なります。
 以下は養成機関別の学費の目安です。

養成機関別の学費の目安

養成機関

学費の目安

大学院(2年間)

120〜350万円前後

大学専攻科、別科(1年制)

60〜200万円前後

国公立専門学校(1年間)

80万円前後

私立専門学校(1年間)

100〜150万円前後

 一般的に学費には、授業料、設備費、教材費などが含まれていることが多くなっています。
この他、実習のための交通費や宿泊費が必要になる場合もあります。また、国公立と私立でも費用は異なり、国公立専門学校では80万円前後が相場、私立だと100〜150万円前後と私立の方が高い傾向になっています。具体的な費用については、各学校の公式ウェブサイトや入学案内で確認することをお勧めします。

助産学校の学費を比較する際のポイント

 さらに、助産学校の学費を比較する際のポイントを以下に載せます。

プログラムの期間
一般的に2年制のプログラムは1年制に比べて学費が高くなることがあります。しかし、学習にかける時間の長さの分だけより深い学習が期待できます。

地域差
都市部は生活費や学費が高いことが多いため、地方の学校の方が安価な場合があります。

奨学金や助成金
いくつかの学校では奨学金や助成金が利用できることがあります。受験する前にこれらが利用可能かを確認することも重要です。

 助産学校では過密スケジュールで座学と実習を行うことから、その合間で就職活動も行わなければならず、大変な側面があります。
そのため、学校からの就職支援の充実度なども考慮して学校選びを行うことも良いでしょう。


 今回は助産師になるために様々なルートがあること、それぞれのメリットやデメリットや学費の違いについてご紹介しました。
その方の経済状況や理想とする助産師像によって選択するルートも異なるでしょうし、どのルートでも助産師資格は変わりません。

ぜひ助産師になって一緒に働きましょう!



参考文献

ナース専科 就職

https://recruit.nurse-senka.com/html/content/article/2839#section3


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