【超貴重】助産師の転職成功者を紹介!みんなの「経験談」
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- 年収や働き方のリアル
助産師の転職は、看護師業界の中でも就職口の幅がとても狭いです。日本全体で周産期の施設数が減少傾向であることや、地域によっての需要度の格差など社会的な問題があります。また看護職全体に当てはまることですが、ワークライフバランスの難しさもあり、助産師にとって転職はハードルが低いものではありません。
だからこそ、転職の際の情報収集はとても重要になってきます。今回は2名の助産師さんに、転職経験についてお話を伺いました。転職理由や産院選びの視点、転職活動中へのアドバイスなど、ぜひ今後の活動の参考にしてください。
助産師12年目に転職されたA子さんのケース
パンダ先輩
A子さんが転職を考えたきっかけは何でしたか。
A子さん
新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、子育てする環境を夫婦で見直しました。将来を見据えて転居をしたため、必然的に通勤が難しくなり転職することにしました。
希望条件としては、正社員採用が必須条件です。その他には、病棟の雰囲気が良さそうなこと、子どもの託児があるところを探しました。また、転職前よりも地方に引っ越したので、今後少子化が進んだとしても経営が傾かないような分娩件数の施設を探しました。
A子さんの転職前と転職後の雇用形態について伺いました。
転職前 | 転職後 | |
雇用形態 | 正社員 | 正社員 |
夜勤の有無と回数 | 時短勤務中のため夜勤なし | 7〜8回/月(最低4回/必須) |
休日日数 | 4週8休くらい | 4週8休 |
月収(手取り) | 約22〜24万円 | 約40〜45万円 |
ボーナス(手取り) | 約38万円×2回/年 | 約50万円×2回/年 |
パンダ先輩
転職についてどのように情報収集をしましたか。
A子さん
まずは自分で求人サイトを調べて、そこに載っている病院のホームページや口コミを見たりしました。転職が初めてだったので、転職の流れなどは転職経験のある助産師から話を聞きました。最終的に、転職サイトを利用して転職先を決めました。
パンダ先輩
転職する上で大変だったことはありますか。
A子さん
本来なら年度始めに転職する予定でしたが、転職先の病院に「今すぐにでも来てほしい」と言われ、下の子どもが1歳になる前に働き始めたことです。家族との調整や保育園探しから始まり、自分の気持ち的にも大変でしたね。
パンダ先輩
これから転職活動をする助産師さんに一言お願いします。
A子さん
色々な施設があってそれぞれに魅力はあると思いますが、目先のメリットに騙されないことですかね(笑)自分が何を大切にしたいのか、何のための転職なのかがブレないようにキャリアプランを考えて転職活動をした方がいいと思います。
助産師4年目に転職されたB美さんのケース
パンダ先輩
転職を考えたきっかけは何でしたか。
B美さん
一番大きな理由はライフステージの変化ですね、結婚に伴って転居が必要になりました。また日頃からキャリアアップしたいという思いもあったため転職することにしました。
B美さんの転職前と転職後の雇用形態について伺いました。
転職前 | 転職後 | |
雇用形態 | 正社員 | 正社員 |
夜勤の有無と回数 | 5〜6回/月(2交代) | 6〜8回/月(2交代) |
月の休日日数 | 8〜10日 | 7〜10日 |
月収(手取り) | 約27〜30万円 | 26〜30万円 |
ボーナス(手取り) | 年80万円 | 年65〜70万円 |
パンダ先輩
転職についてどのように情報収集をしましたか。
B美さん
マイナビ転職やレバウェル看護などの転職サイトを利用しました。また、知り合いに転職候補の施設の評判を聞きました。個人的には転職サイトよりも知り合いの声の方が、信ぴょう性があると思いました。
パンダ先輩
希望条件はどのようなことを考慮しましたか。
B美さん
希望条件は、勤務地、給与、勤務形態、業務内容、指導体制、人員配置などから総合的に判断しました。
まず勤務地が自宅から30分以内の立地にあること、給与も転職前と同程度かそれ以上は欲しかったですね。勤務形態は正社員であることはもちろん、将来的に子育てとの両立のしやすさを考えて時短勤務やパートへの調整がしやすいかを考えました。
施設によって勤務条件もそうですが、業務内容も大きく変わりますよね。個人病院と総合病院では産科に勤務できるかどうかから始まり、混合病棟だと産科業務以外にも知識や技術が必要になります。指導体制についても、既卒者へのフォロー体制が整っていない施設もあるので、不安に感じる人も多いと思います。係活動や委員会活動、看護研究への熱量も施設によって異なりますよね。
その他、勤務形態で重視したい項目としては、人員配置も重要です。その施設の分娩件数に対して、どのくらいの助産師が在籍しているのか。この在籍人数を知ると、入職した場合どの程度の分娩介助に関われるのか単純計算できます。転職理由が分娩介助を経験したい助産師にとっては必須条件だと思います。また、他にも病床数に対しての日勤者と夜勤者の人数、勤務内で助産師が自分だけということもあるか、当直医は院内当直なのか宅直なのか等、細かいところも確認していきたいですね。
パンダ先輩
これから転職活動をする助産師さんに一言お願いします。
B美さん
可能であれば、実際に働いている空間や雰囲気を知るために院内見学をした方がいいと思います。また、求人票に出ている内容と、採用条件通知書の内容に相違もあったのでしっかり事前に確認した方がいいと思います。(長期休暇の有無や有給休暇の取得しやすさ等)そして、違うと思ったことは、すぐにその内容を確認した方が、後々の自分のためになると思いました。
また、自分が転職先で何を求めるのか優先順位を決めておくことも大事だと思います。
今回は、2名の助産師さんから転職についてお話を伺いました。お二人の話にもありましたが、医療機関は施設の規模・施設それぞれの考え方によって、人・物・お金の使い方が全く異なります。ある程度予測しておかなければ、転職後に前職とのギャップで苦労するかもしれません。
転職についてまとめてきましたが、同じ施設で長く勤務し、施設内で責任のある役職までキャリアアップをする方法もありますよね。ただ、施設によって手順や考え方、できる業務内容も変わってくるので、転職することで自分自身の助産師の知識と経験を深めるきっかけにもなると思います。また、一施設で長く勤務するよりも助産師同士での新しい出会い・視野が広がるきっかけにもなるので、自分自身の助産師像が明確になりやすいなどメリットもたくさんあります。
転職を考えている皆さんは、ぜひ今回のお2人のインタビューを参考に、ご自身のキャリアについて考えてみてください。
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